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連載27〔最新ブライダルマーケティング術〕検討初期層と接点を生み出すMEO対策【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】
近年、検索結果の構造に変化が生じています。「地域名+結婚式場」などで検索をすると、まず最上部に広告が表示され、その次にGoogleマップを起点としたMEO対策(マップエンジン最適化)の情報、そして最後にホームページやゼクシィネットなどのSEO対策(検索エンジン最適化)によるオーガニック情報が並ぶ順序が一般的になってきました。
前回は、SEO対策によってホームページの構造や情報を最適化し、自然検索からの流入やフォーム到達率を向上させた事例をご紹介しました。今回はその続編として、SEO対策と並行して取り組むべきもう一つの集客施策、MEO対策について、実際の現場での成果も交えながらご紹介します。とくに式場など“場所”を持つサービスにおいては、今やMEO対策が成果を左右する重要な要素となっています。
例えば、弊社で支援しているゲストハウス型の式場では、Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定やサービス情報の見直し、施設写真の更新、イベント投稿、口コミへの返信といった基本的なMEO対策を実施しました。その結果、2 ヵ月でGoogleマップ上の表示回数が約2 倍に増加。電話やルート検索、Webサイトへのアクセスなど、ユーザーのアクション数も80%以上伸長し、フェア予約や資料請求といった反響数も明確に増加しました。
このようにMEO対策は、施設名を直接検索するユーザーだけでなく、「結婚式場 地域名」といった一般検索を行う検討初期層との接点を生み出す手段でもあります。マップ上において他会場と並列で比較される中で、情報の充実度や写真の見せ方、口コミの印象が選ばれる要因となるため、MEO対策は事実上の“第一接点”の整備といっても過言ではありません。
さらに、MEO対策支援を行う米国のSaaS企業・Birdeye社の調査によれば、最適化されたGoogleビジネスプロフィールは月平均1800回以上表示されており、そのうち約84%が施設名を指定しない“発見型検索”によるものとされています。これは、まだ式場名を知らない潜在層との接点として、MEO対策が強力な役割を果たしていることを裏付けるデータです。
MEO対策はSEO対策と同じく一朝一夕には結果が出ませんが、丁寧に情報を整え、ユーザーとの接点を積み重ねることで、確実に“選ばれる理由”として積み上がっていきます。そして、こうした積み上げがやがて資産となり、広告に依存しない自走型の集客モデルへとつながっていくのです。今後は、検索体験の入り口がマップ上にシフトしていくとも言われており、MEO対策を避けては通れない時代に入っています。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

