LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

連載18《3分で分かる!ブライダルのDX成功事例》人手不足が故に何ができていないのかを明確に 接客時間に人的リソースをきちんと充てていく【TAIAN 取締役 COO 米倉元気氏】
人手不足でサイトも手付かず?
当社では、All in One婚礼システム『Oiwaii』のほか、Web招待状・席次表『Concept Marry』を展開しています。ブライダル業界は人手不足が喫緊の課題となっているのは言うまでもなく、当社で展開するようなシステムの導入を検討する多くの企業は、「人手不足を少しでも解消するために使う」、「在籍するスタッフの残業時間を減らしたい」というケースも多いかと思います。今号の連載では、限られた人的リソースをどこに充てていくべきかをメイントピックに、重要なポイントを考えていきたいと思います。
労働人口も減少する中、特にコロナ以降のホスピタリティー業界における人手不足は、なかなか解消されない状況なのは言うまでもありません。人材課題が深刻化する現状において、『何をするための人がいないのか』をしっかり理解した上で、採用活動やシステム導入の検討に入っていくことが重要なのではと思います。
ブライダルの集客メディアや各社のホームページを見てみると、改善の余地はまだまだあるのではと思う反面、人手が足りず、どうしてもそこまで手を回せないという状況も理解できます。例えば、式場の公式ホームページ。コロナ対策の言葉がトップページから消えているか、文字のフォントが統一されているか、予約ボタンはすぐ目につく場所にあるのか、さらにはSEO対策など、テコ入れすれば集客アップに繋がるのではという部分も多々見られるのではないでしょうか。
実際に、結婚式検討中だった知人の事例でいくと、じっくり比較・検討したかったという理由で式場を8 軒見学し、即決で決めず全て持ち帰ることにしたそうです。その後、フォローの連絡が入ったのはわずか1 施設のみ。即決の流れが多い一方で、その知人のように「高額商品なので一旦持ち帰って考えたい」ということであれば、来館当日に決められなかったとしても、成約の可能性は十分まだあるはずです。連絡がなかったというのは、おそらくこれも、人手不足が理由の1 つだったのではと考えられます。
結婚式を創るという事業者側の中で1 番重要なのは、カップルに寄り添って接客することは言わずもがな。求人を出してもなかなか即戦力になる経験者の中途採用も難しいでしょうから、だとすれば本業の接客時間に人的リソースを充て、その他の外部のサポートを受けられるような業務は、積極的にお任せしていくことも重要なのではと感じます。
親身になって話を聞く姿勢
例えばSEO周りはコンサル事業者などに任せ、受発注はシステムをうまく活用、問合せベースの対応もシステムで自動化していくことなども、戦略の1 つでしょう。その上でプランナーは、先述の即決カップル以外の後追いに注力することなども可能になってくるはずです。そのフォローの際に、「式場決定や結婚式の開催について何かお悩みのことがあれば、ぜひお伺いさせてください」と親身なって言えることができれば、カップルの印象度はもちろん、成約の確率も上がってくるのではないでしょうか。
「人がとにかく足りない」という声も昨今は頻繁に耳にしますが、「人が足りないが故に、何ができていないのか」の課題まできちんと明確化すること。「人がいない」という表面的な課題の先にある本質的な課題を抽出し明確にすることが、まずは大事な一歩目だと感じています。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)

