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キーマンに聞く

オンラインプランナーが拡大【NOVIC 代表取締役 金田昌彦氏】
カジュアルWプロデュースのNOVIC(東京都渋谷区)の提供する、オンラインプランナー対応が拡大している。昨年は導入会場も倍増しており、ブライダル接客の新たな可能性を示唆している。そこで同社の金田昌彦社長に、その背景と今後の可能性をインタビュー。さらに同社は業務効率化を図るためAIを以前から駆使しているが、そのノウハウを汎用性ある仕組み化し、今後ブライダル会場向けに外販していく取り組みも進めていく。
契約屋号数は1年で倍増
――オンラインプランナーの進捗状況はいかがですか。
金田「昨年一年間で、契約屋号数は倍になっています。地方のローカル施設、また大手の地方会場でも導入は増えています。要因として、一つは地方を中心に絶対的にプランナーが不足しているため、オンラインプランナーで対応したいというニーズがあります。こうした課題をカバーする契約屋号数は、約70件に達しています。この場合は打合せがメインで、オンラインOKですというカップルに向けて、当社のシステムを活用しながら結婚式準備を進めていく。始めにQRコードを渡してもらい、カップルにオンラインツールを自動で送信、打合せ日程もシステム上で押さえられる仕組みです。もう一つは、会場、バンケットを全て預かるパターンで、その場合は新規から打合せまで全てをオンラインプランナーが対応しています。また最近出てきているのは、集客面での効果を期待するケースです。」
――どういうことですか。
金田「通常婚礼の集客を専門媒体で訴求しながら、同時にカジュアルプランも作ってWEBやSNSを駆使して集客していくというパターン。通常婚礼は自社プランナーで対応しながら、カジュアルを当社にパスするという流れになります。これまでは通常婚礼のみを集客していた会場も、より幅広いターゲットに広げることで集客ボリュームを増やしたいという狙いです。カジュアルで集客したカップルが、最終的に通常婚礼になるケースも多いですから、会場としてのメリットも大きいわけです。カジュアルを望むカップルに対しては、新規~打合せまで全て当社のシステムを使いオンラインで接客。中には、当日の施行も当社で担当するというケースも増えています。」
――集客段階から、通常婚礼とカジュアルの入口はどのように分けているのでしょうか。
金田「プランですね。ゼクシィネットを見ても、会費制や家族のみのプランが増えています。実はそうしたプランの接客は、当社で対応しているという形も多いです。カップルは希望プランに応じアプローチしてくるため、資料請求や問合せ段階から入口も分けられる。極端な話としては、会場で通常婚礼プランの新規を進めながら、途中難しいと判断した段階で当社のプランを勧め、成約することもあります。最近のトレンドとして会費、カジュアル、自由度の高さは注目されていますし、もっと自由にやりたいというカップルがいれば、会場としても他に流れるよりも当社のプランにパスした方が売上になりますから。こうした動きは、昨年夏以降目立ってきています。」
――昨年は集客に苦戦した会場も多いため、 プランのバリエーションを増やしておくことは大切です。
金田「当社のプランを置くことで集客数も伸び、さらに結果として施行数も伸ばせるため、そこに期待する会場も増えたのでしょう。通常婚礼では決められなくても当社側で決めてくれると。その変化は感じますね。またタイパを重視するカップルにとって、オンラインプランナーの方が時間をかけず効率的に準備を進められるというメリットにもなります。」
友達を紹介されるかどうか
――オンラインプランナーの契約数が増えている中で、NOVICのプランナーのみで対応できなくなっているのではとも考えられます。
金田「現在稼働しているオンラインプランナーは35名前後で、そのうち社員は20名。他はシェアと称した、フリープランナーに登録してもらっています。シェアについては、例えば取引のある会場で働いていたものの、出産、子育てなどの事情からこれまでの形での仕事は難しい。それでも結婚式の仕事、会場が好きだから何らかの形で関わりたいといった場合、当社に登録してもらい、オンラインプランナーとしてその会場のプランニングを担当してもらうというケースもあります。他にも子どもが小さいなど背景のある人に限定していて、一般的に募集をしているわけではなく、紹介中心になっています。」
――オンライン対応するスキルはもちろん、カップル・会場からの信用も大事ですから、誰でもいいというわけにはいきませんね。
金田「スキルについては、仕組みに沿っていけばそれほど難しくはありません。では何を大切にしているかというと、信用を得られるかという部分で、その指標はNPSです。当社は、システム化によってオンラインプランナーの月担当数を20組以上に設定していて、それだけのボリュームを担当できるからこそ、少数精鋭のチーム作りを推進しています。業界の流れとしても、業務稼働率を最大化して、少数精鋭の高収益、高粗利、高待遇の採用が求められていますから。そのため、採用基準は厳しく設定。常時6 以上のNPSを実現でき、【人の心を動かすリピータープランナー】というプランナーチームの目標値に適応できるかどうかを重視しています。要は新郎新婦から友達を紹介されるプランナーしか雇用しないと決めています。一時期はオンラインプランナーの仕組みによって、雇用の器になれればいいと思ってたときもありましたが、それは本当に優秀な人に対して失礼だなと。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)

