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接客シーンに応じて声を使い分ける【トルチュリール 代表取締役 玉井 美輪氏】

接客シーンに応じて声を使い分ける【トルチュリール 代表取締役 玉井 美輪氏】

理路整然と話しているのに、ちっとも心に響かない。逆に内容は大したことないのに、なぜか惹かれてしまい、いつの間にか説得されている。人の感情が動く一つの理由として、声という音の影響力がある。

司会業のほか、声色を活用する研修を展開しているトルチュリール(川崎市川崎区)の代表取締役・玉井美輪氏は、声の影響は結婚式のセールスにおいても強力な武器になると語る。

「ブライダルの接客の声色を聞くと、若いプランナーが多いこともあり少しキンキンとした明るい声で話をしている人が多い印象を受けます。また、常に同じような声を使っていく傾向もあります。」

これはブライダル以外の企業でも課題であり、先輩がそういった声を出していると、全体に影響する。個々の骨格や顔の形に応じて、個性をしっかりと表現していくことは大切。また、シーンに応じて使い分けていく。押さえておくべき、春色、夏色、秋色の3 つの声色とは。

「春色は、鼻腔にかかったアナウンサーのような声です。夏色はマイケル・ジャクソンのように、脳天から声を出すようなイメージ。秋色は胸の響きを使った落ち着いた感じの声色。響かせる場所が鼻腔、脳天、胸という3 ヵ所で分かれます。」

この3 つの声色を、どのように新規接客のシーンで使い分けていくか。まずは、新規来館応対、ファーストコンタクト。このシーンは第1 印象に関わるため、春色を使って爽やかに話す。安心感と信頼感を抱いてもらうことが目的だ。

「夏色は、会場案内のときに使えます。結婚式をリアルにイメージしてもらうことで、この会場で実施したいと思ってもらえます。案内をしながら、新郎新婦と一緒に喜んで、一緒に驚いて、同調して共感してもらう。大きく感情を揺れ動かす時に、夏色の声を使っていきます。」

クロージングは、この会場に任せよう、決意をしてもらう場である。この人を信頼できると思ってもらうためにも、温かみかつ品のある声色で、しっかりと当日までお手伝いしますということを伝えていく。落ち着いた声音で、信頼感を与えられるように表現。また見積もりや日程の話も、落ち着いたトーンにすることで、説得力を高められる。そこで使うのが秋色だ。

「テンション高めの声の場合、上辺だけの印象の方が強くなってしまうからこそ、ぐっと胸に響かせます。見積もり・日程に関しては、希望に合わない場合もあります。その時には申し訳ない感じを出すことも必要です。胸を響かせる落ち着いた声で、申し訳ない気持ちを表現することによって、顧客側は検討してみてもいいかなという雰囲気になってくれます。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)