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連載10〔研修で差がつく!金の卵の育て方〕会社に惹かれて集まった同期の存在【ノバレーゼ 教育研修部エキスパート 前田歩香氏】
まずは同期との関係性を構築
新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。4 月の下旬にも突入し、各社にて新入社員研修を開催した頃でしょうか。弊社がこの研修で大切にしている想いがあります。それは『この新入社員研修期間で、同期と高め合える関係性を作ってほしい』という想いです。今号の連載では、その想いをどのように研修と繋げているかをお話します。
新人研修で扱うカリキュラム(社会人の心構え、ビジネスマナー、結婚式の基礎知識)は社会人人生の土台となる大切な要素ですが、それと同じくらい重要と考えているのが、『同期との関係性作り』です。同期の中にはこれまでの学生生活で出会ったことのないタイプの人もいるでしょう。プライベートで出来た友達とは、何かが違う存在。性格もバックグラウンドも趣味も様々。運命のように同じタイミングで、同じ会社に入社した仲間の共通点は、この会社や仕事に魅力を感じ、ここで成長したいと一歩踏み出したことです。
同期は皆さんにとってどんな存在ですか。同期が頑張っているとこちらも嬉しくなり、同時に自分自身にも「もっとやれることがある!」と感じ鼓舞させられる。時に、行動や発言に疑問を感じたら注意する。あらゆる場面で同期の存在に助けられ、また自分が同期の支えとなった経験があるのではないでしょうか。
『同期の在り方・関係性』を考える機会として、今年の研修で取り組んだことを1 つ紹介します。それは『グランドルール』です。グランドルールとは、あらかじめ定めておく自分たちの決めごとです。グランドルールの導入がゴールではなく、これを運用することを1 つのキッカケにしてほしいという想いがあります。作成する際は、研修を有意義な場にするために何ができるかという点で、各グループで1 つずつ出し合います。具体的な行動がイメージできる言葉で作り上げ発表し、全員で合意をしていきました。
「相手を知りたい気持ちを前面に出し、1 日5 人に自分から声をかける」、「相手を尊重し、みんなでポジティブな雰囲気を作る(ネガティブな発言は禁止)」といったものが出来上がりました。そして、自分を振り返る目的で、毎日のレポ―トで①よかった点②明日取り組みたい点を書き出しました。
運用して数日、ある変化が起こりました。グランドルールを徹底している仲間とそうでない仲間、そんな変化に気付いているけど伝えない、など個人の中にあらゆる感情や違和感が生まれていきました。そこで、彼らは自ら同期全員で話す機会を設けて、自分の考えを伝える怖さを乗り越え、素直に伝え合っていきました。心のうちを話すことで、少しずつお互いの心の距離が縮まっているようでした。多様な価値観を持つ仲間同士で高め合う関係性とは何か、そのために自分がどうしたら良いかを模索することで、『同期の在り方』の土台が1 つ生まれたと感じた出来事でした。
この新人研修での経験は、チームで創り上げる結婚式と通じます。大切な1 日をお届けするという共通の目的を持つ私たちに、チームの意思疎通は欠かせません。カップルにとって最良の日を創り上げることを妥協したくないからこそ、言葉にして伝え、尊重しあえる関係性が肝心。そこから生まれるチームの活発な雰囲気は、店舗全体に伝播し、結果カップルの信頼に繋がっていくのではないでしょうか。
新入社員の皆さんにとって、これからの1 年目は嬉しいことも、壁が立ちはだかる経験もきっとあるでしょう。そんなとき、高め合える同期はひとつの心の支えとなります。エールを送るとともに、これから一緒にブライダル業界を盛り上げていきましょう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)

