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連載8《T&G岩瀬賢治社長のブライダル経営者サロン》結婚式後の接点(ゲスト:五洲園 代表取締役 萩原隆史氏)
テイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区)岩瀬賢治社長の対談企画【ブライダル経営者サロン】第8回のゲストは、五洲園(埼玉県本庄市)の萩原隆史社長。群馬、埼玉で2会場を運営しているが、コロナによってブライダル事業は大きな打撃を受けた。そうした中、地方中小会場がマーケットで生き残っていくためには、結婚式で終わるのではなく、結婚式以降も顧客と繋がっていくことで、子どもたちの「結婚したい」という気持ちを高める役割も大切と語る萩原氏。地域密着により結婚式文化を継続させることの意義や、式後顧客との接点づくりなどを語りあった。
人が集まる結婚式の価値
岩瀬「歴史のある会社ですね。」
萩原「創業137年になります。もともとは本庄の宿場町の旅籠で、そこから料亭に。その後、冠婚葬祭を手がけるようになりました。結婚式に特化するために、アメイジンググレイスの屋号に変えたのが2007年。その時にブライダル事業と、宴会ケータリング事業を分けました。コロナでケータリング事業は20%減程度の減少ですが、婚礼事業はそれ以上になっています。ただ、当社の場合自社物件ということもあり、その点大手の方が大変だと思いますが。」
岩瀬「店舗数が多いため、開けているだけでかかってくるコストも大きいですし、大手の方が大変な面はあります。当社でも、年間賃料が50億円近くかかり、これは大きいですよ。」
萩原「今一番考えているは、結婚式が今後どういう風になっていくのか。今までとは、大きく形が変わってくると感じています。今回改めて、結婚式は何のためにあるのかを考えました。私たちは人が集まりそこにサービスを提供することで収益を上げているわけですが、人が集まることを否定されている現状にあって、では結婚式とは何なのか。実際、少人数の結婚式が昨年から増えています。多くの人を呼びたいと考えるのであれば、待つという選択肢もあるのでしょうが、実際は少人数でもやりたいとなっています。しっかりと人が集まる結婚式の価値を提供していかないと、今後も少人数化が急速に進んでいくという危機感を感じます。」
岩瀬「それは当社でも同じで、平均人数は減っています。今までは、30名未満の結婚式は年間通じても5%程度しかなかったのですが、これが12.3%にまで増えています。少人数の遷移率が増えれば、アベレージの人数は減っていきます。ただ、今は仕方ないのかなとも感じています。現在、少人数の多くはもともと70名、80名でやろうとしていたものの、一回、二回と延期をして、それ以上は難しいから開催するという人たちです。ただ、なんだかんだ言っても結婚式が新しい人生のスタート、顧客にとってマイルストーンであることも強く感じています。規模の大小は別にして、結婚式は無くならないだろうというポジティブな考えです。本来であれば、無くなってもおかしくないわけです。招待状を出していいのか迷わないといけない状況なのに、それでも70名以上で開催する人がいますから。」
岩瀬「もう一つは、緊急事態宣言が明けてあれだけ外で食事をしている人を見ると(座談会開催は4月5日)、結局対面で何かをすることの価値は大切なもので、その点私たちにとってもチャンスだと感じています。ただ結婚式のやり方に関しては、このタイミングで多様化が加速するでしょう。もともと広がっていることは分かっていましたが、コロナで3倍速になっているような気がします」。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)

