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結婚式をハブにした事業展開【INFACT GROUP Founder&CEO 大見知靖氏】

結婚式をハブにした事業展開【INFACT GROUP Founder&CEO 大見知靖氏】

 WEBマーケティング、システム開発のINFACT GROUP(東京都台東区)は、静岡県掛川市にある結婚式場プレシャスガーデン セントクロワールの事業を譲り受け今年の1月から運営を引き継いだ。ブライダルビジネスへの新たな参入を果たしたグループ代表の大見知靖氏は、結婚式場をハブにしながら顧客資産を活用した様々なビジネスの構築により、ブライダル以外も含めた収益モデルの確立を目指している。異業種参入ならではの幅広い発想を生かし、式場ビジネスのイノベーションの可能性が注目される。

ワーケーション対応も

――INFACT GROUPの事業概要とは。

大見「私は、16年前の2005年に起業しました。印刷会社の3 代目だったのですが、ネットの台頭により時代が変わっていくと判断しWEBサイト制作、WEBマーケティング、システム開発などを手掛ける会社を立ち上げました。2015年にはベトナムに進出し、現地でWEBサイトやシステム開発の案件を対応できるようにし、その後英語圏であるフィリピンのセブに拠点を移しました。ビジネスとしてはその他にDX&ICT化支援事業、高度人財や特定技能ビザの外国人の紹介など、多角化を推進しています。WEBマーケティグの顧客にはブライダル事業者も多く、その関係もあってセントクロワールの事業譲受の話を持ち掛けられました。昨年の11月から2 ヵ月かけて準備をし、今年の1 月1日から引継いだ形です。業界関係の多くの知人たちからは、無謀だと言われましたが(笑)。」

 

――厳しい状況での譲り受けは、思い切った決断と驚きます。

大見「静岡は新規が動いていないですし、施行も日延べ。1月2月は数組しか残っていないため、結婚式の売上は立たない状況です。ただグループとしては、デジタルマーケティング、DXのノウハウがありますし、これまでのアナログから転換していけば大きな可能性があると楽しみです。ブライダルの次の未来を作っていけるはずです。」

 

――具体的にはどのように対応していきますか。

大見「1 つが通販の立ち上げ。通販ビジネスは、顧客資産をどれだけ安価で確保できるかが肝ですが、ブライダルの場合には結婚式をしたというエンゲージメントの高い顧客とのコミュニケーションがあるわけです。これは本当に貴重な財産。セントクロワールにも、800組以上の顧客情報がありました。ところが、情報を紙で管理していたため、例えば会場でマルシェをやるとなったときにも、いちいち手書きで手紙を出していたわけです。これをLINEで送れるように、つまりデジタル化することで、確実に囲い込むことができ、大きな可能性が生まれてきます。現代のBtoCビジネスは、応援者となるアンバサダーをいかに増やせるかも大切ですが、結婚式のOB、OGは本来そうした存在になりやすい。だからこそデジタル化によって結婚式をした人だけに通販を半額で提供することなどして、彼らにアンバサダーとして口コミを広めてもらえます。今ある資産をデジタル化するだけでも、ブライダルをスタートにした様々なBtoC事業の展開が出来ますし、そこに未来があります。」

大見「その他にも、セントクロワールの新郎新婦控室が施行の減少で空いていますから、フェイシャルエステのFC店として展開する。結婚式のOGの紹介だけでも、恐らく最初の顧客は作っていけますから。また、会場近くに24時間フィットネスジムオープンのため、物件を探している最中です。両方ともブライダルと親和性が高く、結婚式までに男性はジム、女性はエステでボディメンテナンスを出来ますし、逆に店舗利用者がブライダル顧客になる可能性もあります。結婚式をハブにして、顧客を囲い込んでビジネスを展開していくイメージですね。そのために、アナログ部分をデジタル化していきます。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)