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「ハイアット」ブランド、横浜初進出【ハイアット リージェンシー 横浜 総支配人 齋藤孝司氏】
5月23日、ハイアットリージェンシー横浜(横浜市中区)がグランドオープンした。ハイアットブランドとしては横浜初進出となる。ケン・コーポレーション(東京都港区)とハイアット(米国イリノイ州)が、それぞれの関連会社を通じて2016年に締結したフランチャイズ契約に基づく出店で、ホテルの運営はケン・コーポレーショングループのケン不動産リース(東京都港区)が担う。ケン不動産リースは国内外でハイアットをはじめとするグローバルブランドや自社ブランドによるホテルの開発・運営を多数手掛けている。この実績と経験を生かし、地域社会・経済に根ざしたホテル運営を目指す。
――2016年秋に計画を発表した当時、 ケン・コーポレーションの佐藤繁社長は横浜のホテル市場が抱える課題として『日帰り観光』が主流である点を挙げ、グローバルブランドであるハイアットが出店することで宿泊需要の喚起やMICEの誘致などに弾みがつくきっかけとなりたい、と語っていました。
齋藤「今もその思いは変わりません。横浜には国際会議場や観光スポット、交通網など、国内外の観光やMICEを呼び込めるインフラが整っています。ハイアットブランドの出店で、地域の市場活性化に寄与することを目指しています。同時に、横浜市内に在住・勤務する地元の方たちも重要な存在です。その考えはホテルの造りにも現れていて、例えば1階のロビー・ラウンジの隣にあるバー『ザユニオンバー&ラウンジ』は、全面ガラス張り・2層吹き抜けで、地元の皆さんにも気軽に立ち寄っていただけるような開放的な空間です。他の料飲施設も低層階に配置し、幅広い方に使ってほしいと考えています。」
――近年開業するホテルとしては珍しく、宴会場やチャペルも完備しています。
大西「婚礼・宴会施設も地元との繋がりを深めるために重要な機能だと考えています。チャペルやバンケットはホテルの最上層に配置し、一部の施設は窓ガラスの向こうに横浜港を一望することができます。まずは来館の上でホテルの魅力を体験してほしいとの考えから、婚礼の受注は開業と同時に始めました。」
――横浜は婚礼マーケットにおいても激戦区です。対策は。
大西「立地や眺望の良さには自信を持っています。加えて、開業準備段階から当社(ケン不動産リース)が展開する『プレミアホテルグループ』の他ホテルの婚礼部門に当ホテルのマネージャー・リーダークラスのスタッフが赴任し、婚礼営業の業務を行いながら、当ホテルの組織や運営体制の構築を1から企画しました。」
――コロナの影響を大きく受ける中での開業となりました。このタイミングでの開業に迷いは無かったのでしょうか。
齋藤「ハイアットの衛生基準『グローバルケア&クリーン』や国内で示された運営ガイドラインに沿った対応を取ることはもちろん、スタッフからも利用客が安心・安全に過ごせるためのアイデアを広く募りました。実際に採用したアイデアの例として、レストランではQRコードを活用したメニューの案内や、座席にぬいぐるみを置くことによるソーシャルディスタンスの確保などがあります。また、全てのパブリックスペースにサニタリーリーダーが常駐し、利用後のテーブルなどを都度拭き上げることを実施しています。婚礼では、新郎新婦の館内案内中、チャペルや宴会場の扉の前やエレベーターホールなどにスタッフが1名ずつ待機し、扉の開閉はそのスタッフのみが行う、つまり特定のスタッフが特定の場所にのみ触るようにしています。同行するウエディングプランナーは、念のためポケットサイズのアルコール消毒剤を携行しています。新郎新婦には、ホテルが取る衛生対策について、マネージャーから直接説明するなどして理解を得るように努めています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月11日号)

