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【30代のリーダー】インスタで「花嫁優位」に変化(ウェディングソムリエ 代表 坂井夏子氏)

【30代のリーダー】インスタで「花嫁優位」に変化(ウェディングソムリエ 代表 坂井夏子氏)

ブライダルマーケットにおいて、インスタグラムによる花嫁自身の発信、情報収集の流れはここ1、2年で急激に拡大した。いち早く彼女たちのSNS活用に着目し、ネットワークを構築、さらにコミュニティ作りの場を提供したのがウェディングソムリエ(東京都港区)だ。代表の坂井夏子氏が描いた狙いと、今後の展開に迫った。

――昨今の花嫁たちによるインスタでの情報収集、情報交流の流れにいち早く着目し、仕組みを作ったわけですが、事業化にあたって思い描いていたこととは。
「20 歳代の時に、ウエディングの業界に携わっていたのですが、花嫁の情報が不足し、なかなか思いも実現できない企業優位に疑問を感じていました。その後、IT 企業に勤めた際、フェイスブック、ブログ、ツイッターなどのSNSマーケティングの仕事を経験しました。ウエディングとは無関係の業種でしたが、SNS によって、消費者の情報取得の感度が飛躍的に向上し、さらにそこでの評判など、マーケットに与える影響が高まっていることを実感することができました。この二つの経験から、ブライダルにおいてもSNS の影響力がこれから高まるのではと感じ、それを活かしたビジネス展開を始めました。」
――とはいえ、開業したのは2014年。当時の花嫁の情報収集、発信のツールは、ブログが主役でした。インスタに特化したのは先見性がありますね。
「花嫁たちが、インスタを使い始めていた時期でもあり、今後はツールとしてさらに拡大していくのではと。ブログの世界でもプレ花嫁という名称が出始め、コミュニティを形成するケースが見受けられました。ただ、ブログの場合には、発信していくには記事を書くという負担もかかり、そのため発信者と、読者に分かれてしまいがち。その点、インスタは写真一枚の投稿で十分なため、花嫁たちが簡単に発信できます。写真中心であればウエディングとの相性もピッタリですし、それを考えれば、今後はインスタに移行してくる花嫁が増加すると確信がありました。」
――花嫁同士のコミュニティを作っていくことを目的に、インスタ上でウェディングソムリエアンバサダーを募集し、リアルイベントを開催してきました。現在、アンバサダーは9 期目の募集で、その数は3000名になります。ただ、インスタ内では、当然自身の結婚式が終わった卒花嫁が出てくるわけですが。

「結婚式を過ぎても、卒花嫁として、いわば経験者の視点からプレ花嫁にアドバイスすることが出来ます。実はこれが大事なことで、お互いの情報交流も盛んになり、これまでの業界優位の状況から、真の意味で消費者優位に転換していくわけです。そのためにも、結婚式を過ぎた花嫁も含めたコミュニティが大切だと考えます。」

 

(全文は紙面にて掲載)