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[Special Interview#3]試着写真をインスタ投稿【nae.ATELIER CEO/Designer 横畑早苗氏】

[Special Interview#3]試着写真をインスタ投稿【nae.ATELIER CEO/Designer 横畑早苗氏】

 ウエディングドレスのデザインで、一気に注目を高めたnae. ATELIER(東京都渋谷区)の横畑早苗氏。2015年はそれまで培ってきたベースからさらなる発展を胸に、大きな転換を果たした一年となった。セミオーダーからレンタルへの変更、法人化、恵比寿への移転など。さらに同社の人気に火をつけるきっかけとなったインスタグラムを、本格的にスタートした年でもあった。その後、人気を獲得していたデザインを、シンプルモードへ一気にチェンジするなど、最終回の今回は現在に至る軌跡を紹介する。

新郎からの言葉に自信

――情報誌への掲載や、会場提携などにより、顧客がわざわざ探して来るショップになっていったわけですが、2015年5 月にセミオーダーからレンタルへの転換を図りました。

横畑「セミオーダーは生地代や工賃もかかる中で、レンタルへの転換を決意しました。とは言え、レンタルの仕組みすら知らなかったため、レンタルショップの案内方法など接客技術を研究していきました。クリーニングをどこですればいいのかも当時は分からず、何社にも問い合わせてスタートしたわけです。初めてのレンタルの顧客は、11月に式を控えている花嫁でした。セミオーダーのドレスでは、体型を採寸してその人にピッタリなものを作っていましたが、レンタルですから例えば9 号のサイズにどう合わせていくのかが必要になるわけです。サイズ調整や直し方も含めて、知人にアドバイスを受けながらの対応でした。何しろ初めてであったため不安もあったのですが、式が終わった直後に新郎から素敵だったという言葉を聞いて、自信になったことを覚えています。」

――レンタルのスタートを機に、11月には会社を設立。さらに2016年1 月には浅草から恵比寿に移転しました。大きな転機が続いた一年でした。

横畑「当時、卒業した専門学校で生徒を教えていたのですが、事業をどのように伸ばしていくべきかを常に考えていました。法人化や移転、人も増やしていきたいといったものです。11月に会社を設立し、12月に法人化をしましたが、同時にインスタグラムを本格的に開始しました。インスタは、毎朝7 時30分に欠かさずアップすることを自分に課したのですが、ドレスショップですからそうそう毎日あげるようなニュースがあるわけでもない。それ以前から、花嫁のために試着の写真を撮っていたのですが、キレイな人も多くそれをインスタに載せたいと考えるようになりました。移転に関しては、学校の近くの恵比寿がいいと思い、年が明けた1月に恵比寿ガーデンプレイス近くの物件に移転。それまではわずか3 坪でしたが、13坪のマンション仕様の物件です。オープン初日に来てくれた花嫁に、記念の意味を込めて写真を撮らせてもらいました。それがインスタを活性化する、大きなキッカケになったのです。」

横畑「浅草の店はスペース的に狭かったため、試着写真もなかなか映えなかったのですが、移転先の店舗で撮ったところ、窓からの自然光の入り具合などがいい感じに。また、花嫁にとってきれいなポイントはそれぞれ異なります。立ち姿、座った姿、横向き、背中、ヘッドドレスを付けてなど。そこで、花嫁が最も素敵だなと思う写真を撮影し、投稿するようにしました。週末になれば2, 3 組のフィッティングが入っていたため、それを投稿することでよりリアルな写真を多くの人に見てもらえるようになりました。」

 

 (詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月1日号)