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~エリアウエディング情報【岡山ウェディング協議会】~ゲスト全員が円になるセレモニー(「Best Wedding of OKAYAMA 2019グランプリ」THE STYLE No20 チーフウェディングプランナー 石野梨沙氏)

~エリアウエディング情報【岡山ウェディング協議会】~ゲスト全員が円になるセレモニー(「Best Wedding of OKAYAMA 2019グランプリ」THE STYLE No20 チーフウェディングプランナー 石野梨沙氏)

 岡山ウェディング協議会は、2月26日、岡山市立市民文ホールで、2年に1度のプランニングアワード「BestWedding of OKAYAMA 2019」を開催した。同協議会に所属するプランナーが、自慢の式を発表するこの企画。今年のグランプリは、誰の手に輝いたのか。予選を勝ち抜いたファイナリスト8名の、渾身のプランニングを追った。

  今年のグランプリに輝いたのは、THE STYLE No20のチーフウェディングプランナー・石野梨沙さん。
 新郎新婦の出会いは、高校入学直後だった。新郎がクラスの違う新婦に一目惚れし、猛アタックを開始。在学中に2 回告白するも、学生時代の淡い恋は実ることはなかった。10年後、岡山駅前で友人と待ち合わせをしていた新郎の前を、新婦が偶然通り過ぎたことをきっかけに、デートを重ねるように。新郎にとって3 度目の正直と言える告白はついに実を結び、10年越しの交際がスタートした。
 希望のウエディングをヒアリングすると、「具体的にやりたいことはないが、今までとは違う、自分たちらしさが感じられるもの。ゲストに楽しんでもらいたい」という、具体性に欠ける答えが返ってきた。打ち合わせを進める上で石野さんが大切にしたのは、表面だけの会話で終わらせるのではなく、2 人の本音を深掘りすること。生い立ちや価値観を始め、2 人を取り巻く友人関係などをヒアリングした。
 会話を通じて石野さんが感じ取ったのは、2 つのキーワード。1 つが、人肌や陽の光など、温かなぬくもりを感じられるような1 日にすること、2 つ目が、大切な家族と大好きな友人を紹介し合えるような時間ということ。そこから紡いだコンセプトが「hand in hand~手を繋いで縁は繋がる」。人の手に触れた時に温かさが伝わり、心が繋がるような一体感が得られる結婚式を目指した。
 会場到着後、ゲストを出迎えるラウンジにはレターウォールを設置し、新郎新婦から1人ずつに感謝の想いを綴った手紙を渡した。手紙を読んでから式に参列することで、新しい1 ページに立ち会えたという想いを持ってもらえるようにし、その喜びをより一層味わえるようにした。挙式会場はレイアウトも工夫を凝らした。新郎新婦だけでなく、ゲスト全員の縁が繋がってほしいと円形に座ってもらい、新郎新婦側の界をなくした。2人は硬く手を握りあいながら、誓いを立てた。その後はゲスト同士が手を繋いで集合写真を撮った。
 披露宴は会場の装飾にこだわった。2 人の会話から出た陽の光のような温かさを再現するため、フラワーコーディネーターとの打ち合わせも重ねた。テーマカラーは白から黄味がかったグリーン、新緑を思わせる緑にした。13年前に叶わなかった甘酸っぱい新郎の恋は、レモンで表現。新郎新婦の背景を知るだけでなく、レモンの花言葉が情熱、愛に忠実など2 人のストーリーにマッチしたこと、6 月の初夏を感じられることから、提案した。
 2 次会のプロデュースも担当した石野さん。出会った学校をテーマにし、食事は懐かしの給食を再現した。パーティー開始の合図にチャイムが鳴り響き、制服姿の2 人が自転車で登場。学生時代に叶わなかった2 人乗りで、ゲストを驚かせた。「handin hand」のコンセプトに基づき、演出としてゲストが手を繋いでアーチを作った。その下を新郎新婦が笑顔で通り、盛り上がりを見せた。
 参列したゲストからは、「もう1 回参加したい!こんな結婚式は初めて!」という声が挙がった。「石野ちゃんとだからここまでの結婚式を創ることができた」という新郎新婦からの感謝の想いに、石野さんは胸がいっぱいになったと語った。 
 「新郎新婦がこれまでを振り返り、人生が変わるような結婚式を創っていきたい。ウエディングプランナーは、それを実現できる可能性を秘めていると感じました。これからもその目標に向かい、邁進していきます。」(石野さん)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月1日号)