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連載9〔Yumi Katsura千里眼〕今こそ多様化のチャンス(ユミカツラインターナショナル 代表取締役社長・デザイナー 桂由美氏)

連載9〔Yumi Katsura千里眼〕今こそ多様化のチャンス(ユミカツラインターナショナル 代表取締役社長・デザイナー 桂由美氏)

 秋シーズンを前にして、延期キャンセルにより結婚式施行が予定通りに進まない現状。少しでも収入を得るために、挙式や写真撮影を先に実施し、披露パーティは落ち着いた段階で開催するという対応を進める企業も出ている。後日であってもパーティを開催したいと思わせるために、桂由美氏の連載第9回は、個性に合わせた多様化の必要性。

挙式とパーティに分ける

――コロナの影響で、秋シーズンも延期やキャンセルが発生している状況です。予定通りに施行をしてもらおうとしても、コロナ感染の不安から少人数になるなど、ブライダル業界にとって頭の痛い問題です。

桂「私もなるべく花嫁の声を間近で聞こうと、土日にはドレスの現場に立ってその言葉に耳を傾けています。花嫁たちは非常に悩んでいて、開催したくても結局1年先に延期した、挙式だけ先に行ない、披露パーティは落ち着いた段階で実施する。やむなく、家族親族などごく少数に変更したという花嫁もいます。コロナが収束しない中、なかなか安心して結婚式を開催できない状況。式場や関連企業も厳しいからこそ、今後どのように対応していくかを考える必要があります。現実的に考えれば、式とパーティ、写真などを分けていくことが求められているかと。例えば、式だけ先に実施し、そこで写真撮影も合わせて対応する。多人数を招くパーティについては、もう少しコロナが落ち着いてきた段階で開催するなど。後日実施するパーティを取り逃さないためにも、挙式の写真を素敵に見せて、中間報告として招待状に同封し披露宴の予告をするなど、顧客のイメージが膨らむようなアイデアも必要。現状では、挙式、フォトだけでも先に受けることによって、キャンセルにならないように繋ぎ止めていく。また、先にウエディングドレスを着てもらい、さらに写真が入ることで、直近の収入にもなります。」

 

――挙式とパーティを分けて考えるためには、どちらのクオリティも共に高めていくことが必要不可欠かと。最も危惧すべきは、先に挙式、写真撮影をすることで、新郎新婦がそれで満足し披露パーティは必要ないと思ってしまうこと。そうならないようにするためにも、後日に実施する披露パーティのクオリティを高め、開催する理由を明確に打ち出していくべきです。

桂「挙式については儀式であり、何のためにやるべきなのかという意義を説明している式場も多く、新郎新婦にも伝わっています。リゾートや神社などで、挙式だけはするという人が増えているのはその証かと。もちろん宗教を持たない人たちがどうするべきか、今後も追及していくことは大切ですが。一方、披露パーティについては、まだまだ型にはまっていて、金銭的な負担をかけてわざわざ実施しなくてもいいのではという傾向があるのも事実です。後日に披露パーティという選択肢を提示する上で、そこまでしてやるべきなのかという想いを持たれてしまっては話も進みません。先延ばしになっても、やってみたいと思わせる魅力が必要で、【楽しむ】をコンセプトに2人ならではの個性的なものを作り出していくことが求められているのではないでしょうか。そう考えると、パーティのスタイルも、これまで以上に多様化していくチャンスとして捉えるべきかと。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月11日号)