LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

連載14〔WEB集客 失敗しないためのQ&A〕GA4で水漏れを把握してCVR改善に活かす【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

連載14〔WEB集客 失敗しないためのQ&A〕GA4で水漏れを把握してCVR改善に活かす【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】

今回はブライダル産業フェアでもテーマにした、HP集客についてです。課題を感じている会場が多い中、HP集客のポイントは【量×質】という前提があります。量はHPに来てくれるユーザーの数で、GA4ではユーザー数やセッション数に相当します。その改善には、WEB広告やGoogleビジネスプロフィールなどを駆使します。質の部分はHPの中身で、HPの構造、UI・UX、フェア詳細の部分となります。

段階としては、量を確保できている状況で、HPの水漏れを分析するところからスタートします。その際には、GA 4 を駆使していくわけですが、そこで重要な指標がマイクロコンバージョンです。これは予約フォームに到達した件数のこと。よくあるのは予約をしたコンバージョン数(完了数)だけを見ているケースで、実際にはマイクロコンバージョンも捉えていかなければなりません。

コンバージョン=予約を完了した人だけを追っていると、いわば健在層の把握しかできません。マイクロコンバージョンの計測で、自社の準健在層を把握することができます。この両者の動きに乖離がないかどうか、乖離があるようであればどこかに穴がある状態です。

どの経路から、予約のフォームに到達しているのか。Google、Yahoo ! の母数が多いのはもちろんのこと、それ以外のSNS、キャンペーンLP経由なども計測します。仮にSNSからマイクロコンバージョンを取れていれば、その施策は正解ということになります。取れていなければ、何故悪いのかを分析し、量を確保していきます。

量は確保できているのに、コンバージョンが高まらない場合、マイクロコンバージョンを見ることで水漏れの要因を明らかにしていきますが、そこで主に考えられるのはHPのページ構成です。PVランキングで、ユーザーがどのページを見ているかの順位を確認していきます。例えばHP上で、一番上部に最大の売りである料理のページを表示している会場があるとします。実際にPVランキングをチェックすると、料理は一番低く、施設情報、パーティーレポートの方が断然見られている。その場合には、HPの1スクロール以内に、施設情報、パーティーレポートが表示されるようにしなければなりません。

水漏れが分かった時点で、選択肢は2 つになります。1 つはサイト全体を改修する、もう一つはマーケティングオートメーションツール(MA)の活用。ただ、サイト全体を変更するとなると、費用も時間もかかります。スピーディーに対応するために、ポップアップで表示させるという選択を考えていきます。当社ではこのMAツールを、1 コンバージョンあたり6 万円の完全成果報酬型で対応しています。

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)