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キーマンに聞く

第4回《決め切れないネックを解決 新規接客のアプローチ術》 SNSを重視するカップル編【TRINITY BRIDAL 取締役副社長 池田 亜希子氏】

第4回《決め切れないネックを解決 新規接客のアプローチ術》 SNSを重視するカップル編【TRINITY BRIDAL 取締役副社長 池田 亜希子氏】

最近の新郎新婦は、ゼクシィなどの誌面からというよりも、SNSから熱心に情報収集している人が非常に増えています。もっとも、SNSには多種多様な情報が溢れているため、情報を拾いやすい反面、そのイメージにとらわれ過ぎている新郎新婦もよく見受けられます。今回はそうした新郎新婦に対し、どう新規を行っていけば良いのかを理解すると共に、ベストな提案で解決していく方法を考えていきます。

まず、新郎新婦がイメージしている内容と会場をキチンと結びつけることが成約する上で最も重要なポイントになってきます。新郎新婦の意識としては、『SNS上でのイメージ=自分達の希望する結婚式』となっています。だからこそSNSを見ている新郎新婦の気持ちに寄り添い、理解し、考えて提案をしていきます。

始めに、こんな質問をします。「〇〇様は結婚式のことをとてもよくお考えになっているのですね!例えばどんな内容が一番目に留まりますか?」。SNSで参考にしてきた情報を確認しながら、結婚式で大切にしているポイントを明確化します。SNSで何を多く検索して見ているかで、ポイントは変わります。例えば、口コミを多く見ている場合は、周りにどの様に思われるのか、ゲスト目線や全体のバランスを考えていることが多いと言えます。インスタ等の写真を多く見ている場合は、自分もインスタ花嫁のようになりたい、衣裳に拘りたいなど、どのように見えるかに意識を向けているケースが考えられます。そこでゲスト軸か、自分軸なのかの傾向を把握できます。

大切なのは、その傾向に結びつけた案内を行うことです。例えば周りにどのように思われるのかを気にする人には、「当館ではお料理の拘りは〇〇ということだけに留まらず、お料理の提供のタイミングにも拘っています。そこも大切にしていることが、多くのゲストにご好評いただいております」と。一方で自分軸の人には対しては、「インスタでご覧いただいたあのお写真は、この階段でこのようにドレスを広げて、この角度から撮影して出来上がった最高の1 枚なんです!大人気のフォトポイントです!」。

上記のようにSNSで新郎新婦が調べていた箇所と自社の強みをマッチングさせることにより、同じように素敵な写真を撮りたいと考えている新郎新婦も納得し、満足感を与えられます。これからの時代、私たちもSNSを上手く取り入れ、味方につけながら、それを新規接客にも活かしていき、しっかりと成約に結びつけていくことが求められています。

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)