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《輝く女性支配人 VOL.16》失敗を恐れずに挑戦をする 「やってみる」の行動を大切に【EYOHAKU ゼネラルマネージャー兼ウエディングマネージャー 梅津利枝さん】

《輝く女性支配人 VOL.16》失敗を恐れずに挑戦をする 「やってみる」の行動を大切に【EYOHAKU ゼネラルマネージャー兼ウエディングマネージャー 梅津利枝さん】

サムシングフォー(岡山県倉敷市)の運営する式場『EYOHAKU(ヨハク)』で、ゼネラルマネージャーを務める梅津利枝さん。婚礼の道に入ったのは30代半ばと、比較的“遅い”タイミングでブライダルのキャリアをスタートした。「頭で考えるよりとにかく行動」という持ち前のポジティブな性格を強みに、マネージャーにも挑戦するなど入社以降様々な階段を上ってきた。仕事と家庭の両立で感じたこと、後輩に現場を託し見出したやりがいなど、話を聞いた。

 

専業主婦を経て婚礼の道へ

「福島県出身で進学を機に上京。そのまま東京で貿易事務の仕事に就いていました。そこで主人と出会い結婚。出産を経て専業主婦となりました。その後、主人の実家に比較的に近い岡山に引っ越し、パン屋でのパートを始めるなどしていましたが、転機は35歳の時。当時人気を集めていたボディジュエリーの存在を知り、『これを仕事にしたい!』と直感で思ったのです。ボディジュエリーの利用シーンを考えた時に浮かんだのが結婚式で、式場の運営する衣裳部門での仕事を正社員としてスタートしました。衣裳のやりがいは当時十分感じていたものの、ヘルプでパーティーサービスに入ることもあり、その時に感じたのは当日に立ち会える喜び。性格的に私は考えるより行動するタイプで、会社からポジションチェンジの誘いを受けたこともあって、プランナーに挑戦してみることにしました。」

「現在2人の子どもは大学生と高校生になりましたが、仕事を始めた当時、家庭との両立は正直大変でした。『もう少し家にいた方がいいのでは』と周りから言われたこともありましたが、『好きな仕事をしていないお母さんの方が嫌だ』と子ども達の後押しもあり、ここまで仕事を続けてこられました。高校時代娘は当施設でアルバイトもしており、『ママ、動き鈍いよ?』と言われたことも(笑)。専業主婦だった時よりも子どもと過ごせる時間は大幅に減ったものの、出勤前に家族のための時間を設けるなど、密な時間を過ごせるようになりました。」

 

いいことは習慣になる

「2020年7月に『EYOHAKU』のウエディングマネージャーとなりましたが、キャリアアップについてはもともとそこまで興味はありませんでした。当時の会社は社長がいて、その下にプランナー全員一列横並びというようなイメージ。『より強い組織体系を作っていきたい』という会社の方針もあり、マネージャーを打診されました。考えるより行動という持ち前の性格を武器に(笑)、『やってみます』と挑戦を決めました。」「マネージャーになり後輩に対して感じるのは、失敗を恐れるのではなく様々なことにチャレンジし、成長していってほしいということ。私自身もマネージャーになったばかりの当時、肩書がついたからといってすぐに何か新しいことができるようになったわけではありませんでした。現在も続けていることとして、マネジメント系などブライダル以外の外部セミナーは積極的に受講。外部から学び、何かしら会社に持ち帰りたいとの想いで継続しています。人間である以上新しいことに着手するより現状維持の楽な道を選んでしまうこともありますが、まずはやってみる、新しい取り組みにチャレンジするのは大事だと思います。プラスになることであれば2、3ヵ月で必ず習慣になりますし、課題が生じるのであれば、それは1つずつクリアすればいいわけですから。メンバーの様々な挑戦は後押ししていきたいですね。」

 

後輩に託していく決意

「当社は企業理念として『幸せを創造し人生を豊かに』を掲げており、メンバーたちにはカップルの幸せを本気で考えてほしいと心から感じています。カップルのやりたいことを叶えるのは、言ってしまえば全国大半の式場で叶えられるのではと。だからこそ当施設は式当日だけでなく、そこから始まる2人の人生も幸せにしていくことを大切にしています。各メンバーの個性は紛れもなく強みで、このブレない想いを根底に持っていれば、幸せを創造するやり方は千差万別でいいと信頼できるようにもなりました。私自身カップルを幸せにする瞬間に立ち会える現場が大好きで、新規の成約率、顧客満足度についても、プレイヤーとして誰にも負けない自信もあります。一方で、マネージャー職に就いて以降業務過多になってしまった時期もあり、現在は自分だけが前に出るのではなく、後輩たちに託す部分は託して、チームとして強くなることの重要性も学びました。1人ではできなくても、チームであれば達成できることもたくさんあるんだと。チームとしてのやりがいを感じられるのを、今はとても嬉しく思います。」

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)