阿寒丹頂の里プロジェクト実行委員会（北海道釧路市）は2月9 日、阿寒国際ツルセンターで、国の特別天然記念物・タンチョウヅルへの感謝を示す『タンチョウ感謝祭』を開催した。メイン企画として【タンチョウ結婚式】を執り行った。
絶滅の危惧されるタンチョウの保護活動として、冬場の人工給餌を行っている阿寒町。地域交流、活性化を目的に約30年前から同催事を実施している。
一度つがいを組むと生涯添い遂げるタンチョウの生態にちなみ、千年の愛を誓う公開結婚式を毎年企画。今年は市内在住の40代夫婦の挙式を執り行った。2019年に入籍してから式を挙げていなかった2 人で、子どもがこの春上京することをきっかけに、「家族の思い出を作りたい」と参加を決めたという。
式は施設内タンチョウ鑑賞エリアで実施。約100羽が舞い降りたビオトープを背景に、阿寒神社の宮司による神前式を執り行った。50名ほどの一般客も参列し、市長など来賓からの祝辞、長女から両親へのメッセージ、夫婦が感謝の言葉を述べる場面もあった。
「阿寒町の伝統を感じながら、町全体で幸せを願う企画。今後も前向きに続けていきたいです。」（事務局長・坂本淳氏）

（詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月1日号）