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  • 24.05.24

《ありがとう桂由美さん》恋人の聖地プロジェクトを応援 プライベートでも聖地を巡る【NPO法人地域活性化支援センター 理事長 志垣 恭平氏】

 非婚化・未婚化・晩婚化に心を痛める桂由美さんとともに、結婚への憧れを醸成し少子化対策に貢献するため、2006年にNPOを設立し「恋人の聖地プロジェクト」を立ち上げました。「100箇所の選定を目指しましょう」として募り始めた賛同市町村・企業団体数も、現在では全国200箇所となっています。
 恋人の聖地プロジェクトでは各地に「銘板」が設置され、桂由美さん直筆の署名「Bridal Mother 桂由美」が刻まれています。各地には銘板授与式で訪問されるだけでなく、プライベートでも100箇所近い聖地を巡っていただきました。年末年始・夏休みに現地から「この近くの聖地はどこ?」と突然お電話をいただき、関係者が皆お休みの中、訪問手配にバタバタすることもしばしばでした。
 ご主人との思い出も静岡市にあり、お正月には「富士山」からエネルギーをもらえるからと、よくお出でいただきました。2009年には「アジアブライダルサミット」が、富士山静岡空港開港記念に静岡県で開催されることとなり、韓国・中国・インド・マレーシア・インドネシアなど各国の大使館やブライダル協会のみなさんによる国際会議や、華やかな伝統婚礼文化のショーが繰り広げられ、世界で活躍する桂由美さんを目の当たりにすることができました。
 「恋人の聖地」の訪問先などで食事もご一緒しましたが、いつもよく召し上がり、パワーの源を垣間見た気がしました。恋人の聖地イベントで、北海道から九州まで全国各地をご訪問いただきましたが、それまで雨が降っていても台風が来ていても、イベントが始まる時には必ず晴れてしまいます。「晴れ女」ですねと言うと「そうなの!プライベートでは雨になるのに」と笑っていらっしゃいました。
 桂さんのウエディング以外での「全国の自治体との地方創生への取り組み」、「少子化対策と各地の観光事業との連携」、「プロポーズ文化の啓発」などの社会貢献事業に携わっていただいた功績にもご評価をいただいておりますが、ご本人の中では「まだまだ」と思っていらっしゃったようです。「志垣さん、あれはどうなっているの? 次はどうするの?」が枕詞のような、いつものお電話が今も掛かってくるような気がしています。コロナ禍ではzoomで会議をしたり、YouTubeでのワークショップなど若い世代との交流を図っていただき、好奇心旺盛で時代の変化を面白がって、当たり前のように受け入れていただける若々しい感性にいつも感激しておりました。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月11日号)