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【業界の旗手vol.50】新たなチェーン化を見据える(ニューバリューフロンティア 代表取締役社長 髙宮孝一郎氏)

【業界の旗手vol.50】新たなチェーン化を見据える(ニューバリューフロンティア 代表取締役社長 髙宮孝一郎氏)

 名古屋、金沢の運営会場はエリアナンバー1の集客を誇り、そのノウハウを生かして、運営受託、集客などのアウトソーシングで全国80施設をサポートしているのが、ニューバリューフロンティア(東京都港区)だ。10月、同社は新たなサポートの枠組みを構築。全国各地域の施設との連携による、ボランタリーチェーン化を発表した。

――これまでブライダル業界ではなかった、ボランタリーチェーン化に向けた新たな枠組みを整えたということですが。
「自社運営施設のトライアンドエラーに基づいたサポートで、これまで全国80以上の施設で様々な対応を進めてきました。また、問い合わせも年々増加しています。これまでは、運営受託、教育、集客支援といった個別のサポートでしたが、さらに一歩進んで共にオペレーションを強化していくことを目指していきます。そのために、グループを形成し、様々なノウハウを共有するというスタイルとなります。【&W】というサービス名で展開します。」
――背景として、ポテンシャルを活かしきれていない会場が多いという実情があるとか。
「結婚式に対して、素晴らしい考えを持つ経営者がいて、ハードも魅力的という施設は全国に数多くあります。もっとも、昨今のブライダルは、箱ありきの時代から、オペレーションありきの時代に変化しています。このオペレーションを推進するにあたり核となるのが人材ですが、この部分が最大の悩みであるという企業も多いわけです。例えば、すぐにプランナーが辞めてしまうという声をよく聞きますが、その原因を突き詰めていくと、教えるノウハウやスキルがマネージャー層にない。そのためにプランナーが成長せずに、辞めてしまうわけです。ただ、仕方ない面もあります。集客、成約などの業務が、多様化、複雑化しているため、マネージャーの役割も多岐に渡っており、なかなかそこに追いつけないという状態です(マネージャーのやるべきことの1部は、別表参照)。そこで、これまで当社でサポートしてきた様々な業務を集約し、マネージャー、現場のやるべきことをアウトソーシングで対応。その分、マネージャーは人材管理に力を注ぎ、レベルアップをしてもらう。結果として現場スタッフ全体のスキルも高めていくというのが今回の狙いです。多様化、複雑化するオペレーション部分をお互いに共有していくチェーン化というのがこれまでとの違いです。」

――具体的にはどのようなサポートをしていくのでしょうか。
「集客に関する各種メディア対応の仕組み作りから、実際の入力代行も請け負っていきます。また成約率UPのためのセミナーも各施設で開催するほか、接客スキル向上のための各種講座も行います。これにより、マネージャー層に、ノウハウ・スキルを高めてもらい、かつ現場まで落とし込んでいきます。そのほか、現状の改善のための様々な施策や、各種制作物の作成も当社が担当。グループ化によるチェーンメリットも目指し、ドレスや食材など、各種アイテムを共同購入しコストダウンを図ります。人材プラットフォームとして、繁忙期のフリープランナーの派遣、エリア毎にグループ共同でのリクルート対応も進めることで、大手でないと難しかった新卒採用市場へのアプローチも可能となります。」
――今回の仕組みでは、緩やかな連携を前提としています。
「当社のグループに参加してもらう上で、会員企業という形を取っていきます。フォーマル会員から、全てのサービスに対応できるプラチナ会員まで、複数段階を設けます。そもそも、グループ化を考える企業の中には、この部分は必要だけれど、ここは大丈夫といったこともありますし、エリア特性も踏まえての対応です。ただ、ボランタリーチェーンというパワーをつけることで、商品購入や人材採用の面ではメリットも高まっていくと考えています。現在も、既に80以上の施設と関係を構築していますが、新たな枠組みにより、200施設との連携を目標にしています。」
――施設への案内と共に、オペレーションサポートを担う会社や、パートナー企業側との調整も進んでいるそうですが。
「今回のサービス立ち上げの段階で、ブライダル業界で豊富な実績を持つコンサルタント、Essentials&COMPANYの江口貴彦氏に協力してもらい、各種セミナーなども担当してもらうことが決定しています。プロフェッショナルな人たちとのコラボは今後も進めていきます。また、パートナー企業側との交渉も順次行っていきます。」
――今後の対応は。
「10月31日の広島を皮切りに、福岡、大阪、名古屋、東京で、新サービスの発表会を開催します。その際には、新サービスに関する説明のほか、当社でまとめたセクション毎のチェックリストも明確化していく方針です。」